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看護学生向け 過去問題

≪選択問題≫
【生殖・発生】

1. 発生について正しいのはどれか。

a 流産の頻度は母体年齢とは関連しない
b 胎児の性別を決定するのは精子である
c 受精は子宮腔内において成立する
d 着床は受精後3日目に成立する
e ヒトの染色体数は56本である

正解 b

2. 発生について正しいのはどれか

a 着床は胞胚期に成立する
b 卵管間質部において受精する
c 受精後3日目ごろに着床する
d 受精卵の性を決定するのは卵子である
e 絨毛からLHが分泌されて妊娠黄体の維持を促す

正解 a

3. 不妊症について正しいのはどれか。

a 女性の原因で最も多いのは子宮頸管因子である
b 性感染症が原因とはならない
c 頻度は10-15%とされている
d 男性の検査は必要ない
e 年齢とは関係しない

正解 c

4. 不妊症について正しいのはどれか。

a 女性の原因が90%を占める。
b 体重とは関係しない。
c 体外受精・胚移植治療は日本では認められていない。
d 性感染症が原因となることはない。
e 年齢と流産率とは関連する。

正解 d

5. 組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

a 低温期-卵胞期―分泌期
b 高温期-黄体期―分泌期
c 低温期-黄体期-増殖期
d 低温期-卵胞期-増殖期
e 高温期-卵胞期-分泌期

正解 b, d

6. 基礎体温の高温相と一致するのはどれか。2つ選べ。

a 卵胞期
b 黄体期
c 月経期
d 増殖期
e 分泌期

正解 e

7. 性成熟女性の排卵後の子宮内膜の周期はどれか

a 月経期
b 増殖期
c 分泌期
d 卵胞期
e 化生期

正解 c

8. 不妊症検査で子宮頸管因子の検査はどれか

a ルビンテスト
b フーナーテスト
c 通水検査
d MRI検査
e 腹腔鏡検査

正解 b

9. 卵巣から分泌されるホルモンはどれか。

a プロラクチン
b 卵胞刺激ホルモン(FSH)
c 成長ホルモン
d 黄体ホルモン(プロゲステロン)
e オキシトシン

正解 d

10. 下垂体から分泌されるホルモンでないのはどれか。

a プロラクチン
b 卵胞刺激ホルモン
c 成長ホルモン
d 性腺刺激ホルモン放出ホルモン
e オキシトシン

正解 d

11. 排卵を予測するのに用いないのはどれか。

a 基礎体温
b 超音波検査
c 尿中LH測定
d 子宮頸管粘液検査
e 黄体ホルモン測定

正解 e

12. フーナー検査とはどのような検査か

a 受精能を調べる検査
b 着床能を調べる検査
c 子宮の形態を調べる検査
d 卵管の通過性を調べる検査
e 性交渉後の子宮頸管での精子運動能を調べる検査

正解 e

13. 体外受精胚移植について正しいのはどれか。

a 精子を子宮腔内に入れる手技である
b 出生児に異常を合併することが多い
c 本邦では精子提供を行うことができる
d 出生数に占める割合は年々増加している
e 本邦で行っている施設は50施設程度である

正解 d

14. 配偶子形成について正しいのはどれか。2つ選べ。

a 卵子は胎生期に作られる
b FSH刺激で第1減数分裂が終了する
c 精子の侵入で第2減数分裂が終了する
d 一次卵胞の大部分は思春期まで保持される
e Y染色体が存在すると性腺隆起が卵巣に分化する

正解 a, c

15. 卵子について正しいのはどれか

a 出生後に数が増加する
b 20歳ごろから卵子数が減少する
c 第1減数分裂はFSH刺激によって起こる
d 第2減数分裂は精子の侵入で再開する
e 平均70歳くらいで卵子が無くなり閉経する

正解 d

16. ミュラー管由来で無いのはどれか。

a 大陰唇
b 膣
c 子宮頸部
d 子宮体部
e 卵管

正解 a

17. 排卵誘発法の副作用はどれか。2つ選べ。

a 不正性器出血
b 腹水貯留
c 血栓症
d 月経困難症
e 冷え・のぼせ

正解  b, c

18. 受精のプロセスの順番で正しいのはどれか。

a 受精能獲得→先体反応→透明体反応
b 先体反応→受精能獲得→透明体反応
c 透明体反応→受精能獲得→先体反応
d 先体反応→透明体反応→受精能獲得
e 受精能獲得→透明体反応→先体反応

正解 a

19. 排卵の刺激を伝えるのはどれか

a エストロゲン
b プロゲステロン
c FSH
d LH
e プロラクチン

正解 d

20. ターナー症候群について正しいのはどれか

a 高身長を呈する
b 子宮が欠損する
c 精神発達遅滞を伴う
d FSHが高値を示す
e 染色体は46XXを呈する

正解 d

21. 無月経の患者にプロゲステロン(ゲスターゲン)を投与したところ消退出血が認められた場合、診断はどれか

a 第一度無月経
b 第二度無月経
c 第三度無月経
d 卵巣性無月経
e 子宮性無月経

正解 a

22. 無月経の患者にプロゲステロン(ゲスターゲン)を投与したところ消退出血が認められず、エストロゲンとプロゲステロンを投与した場合に消退出血が認められた時に、診断はどれか

a 第一度無月経
b 第二度無月経
c 第三度無月経
d 卵巣性無月経
e 子宮性無月経

正解 b

【産科】

23. 産科をとりまく環境について正しいのはどれか

a 出産年齢は低下している
b 分娩数は20年前よりも増加している
c 20歳代の喫煙率は低下している
d 10年前に比べて性感染症は半減している
e 若年女性のやせの比率が増加している

正解 d

24. 遺伝カウンセリングについて正しいのはどれか。2つ選べ。

a 出生前診断は含まれない
b クライアントの自己決定を尊重する
c 倫理的・社会的問題を含むことが多い
d 我が国では専門家が多く、体制が整備されている
e カウンセラーは自分の考えを相談者に対して積極的に伝える

正解 b, c

25. 正しいのはどれか。

a 羊水検査にはリスクはない
b 超音波検査は出生前診断ではない
c 新生児の染色体異常では18トリソミーが最も多い
d 胎児の染色体異常の頻度と母体年齢とは関連が無い
e 着床前診断には体外受精・胚移植による妊娠が必要である

正解 e

26. 妊娠検査に用いるホルモンはどれか。

a 卵胞ホルモン
b 黄体ホルモン
c 黄体化ホルモン
d 卵胞刺激ホルモン
e ヒト絨毛性ゴナドトロピン

正解 e

27. 先天異常を予防するのに効果があるのはどれか。

a ビタミンA
b ビタミンC
c ビタミンE
d 葉酸
e ビタミンK

28. 子宮外妊娠で最も頻度が多いのはどれか

a 卵管間質部妊娠
b 卵管膨大部妊娠
c 卵巣妊娠
d 腹腔妊娠
e 頸管妊娠

正解 b

29. 子宮外妊娠について正しいのはどれか

a 年齢とともに頻度が増加する。
b 全妊娠の約10%を占める。
c 治療法は手術療法のみである。
d 腹膜妊娠の頻度が最も多い。
e 性感染症とは関連しない。

正解 a

30. 流産について正しいのはどれか。

a 流産の発生頻度は約3%である。
b 初期流産の原因は母体栄養不良である。
c 流産の頻度は母体年齢の上昇で増加する。
d 流産の定義は妊娠28週未満の妊娠の中絶である。
e 人工流産(人工妊娠中絶)には原則、夫の同意は必要ない。

正解  c

31. 妊娠32週で分娩に至った場合どのように呼ぶか。

a 流産
b 早産
c 正期産
d 過期産
e 人工妊娠中絶

正解 b

32. 分娩予定日が最も不正確なのはどれか。

a 基礎体温から推計した分娩予定日
b LHサージから推計した分娩予定日
c 妊娠10週での胎児頭殿長からの分娩予定日
d 妊娠20週での胎児大横径からの分娩予定日
e 体外受精・胚移植を行った場合の分娩予定日

正解 d

33. Naegele概算法を用いて最終月経が2012年1月1日の場合の分娩予定日を求めなさい。

a 2012年8月8日
b 2012年9月8日
c 2012年10月8日
d 2012年11月8日
e 2012年12月8日

正解 c

34. 胎盤について正しいのはどれか。

a 母体面を卵膜が覆う
b 母体血と臍帯血が混ざり合う
c 重さは児の体重の約半分である
d 一般に薬物は胎児側へ通過しない
e 母体からの免疫を逃れるようになっている

正解 e

35. 胎盤を通過する免疫グロブリンはどれか

a IgA
b IgD
c IgE
d IgG
e IgM

正解 d

36. 臍帯について正しいのはどれか。2つ選べ。

a 臍帯の静脈は1本である
b 臍帯付着は辺縁付着が最も多い
c 臍帯の長さは平均1mほどである
d 臍帯付着部はどこであっても問題ない
e 臍帯血管の周囲をワルトン膠質が覆っている

正解 a, e

37. 羊水について正しいのはどれか。

a 混濁している
b 酸性を呈している
c 羊水吸収の主体は胎児肺である
d 羊水産生の主体は胎児腎臓である
e 羊水量は平均1.5リットルほどである

正解 d

38. 羊水の生理学的意義について誤っているのはどれか。

a 肺の形成を助ける
b 臍帯圧迫を誘発する
c 胎児の癒着防止を担う
d 胎児の四肢の発達を助ける
e 胎児の熱環境を一定にする

正解 b

39. 胎児の成熟について正しいのはどれか。

a 肺成熟が他臓器に先駆けて完成する
b 胎児発育遅延の場合、成熟が遅延する
c 肺成熟を促進する目的でインスリンを用いる
d 肺成熟の指標としてサーファクタント量を用いる
e 母体が糖尿病を合併している場合、成熟が促進される

正解 d

40. 妊娠7週頃の胎児造血はどこで行われるか

a 胎嚢
b 卵黄嚢
c 脾臓
d 肝臓
e 骨髄

正解 b

41. 胎児造血について正しいのはどれか

a 胎児期の赤血球は無核である
b 胎生期には卵黄嚢で造血が行われる
c 妊娠8週ごろから脾臓で造血が行われる
d 妊娠6カ月ごろから肝臓で造血が行われる
e 胎児ヘモグロビンの酸素親和性は成人より低い

正解 b

42. 胎児の生理について正しいのはどれか

a 臍帯血の甲状腺ホルモンは母体よりも高い
b 胎児の尿産生は妊娠25週ごろから開始する
c 胎盤を通過する免疫グロブリンはIgMである
d 胎児の嚥下運動は妊娠30週ごろから観察される
e 胎児の免疫系は成人とほぼ同程度の機能を有する

正解 a

43. 胎児循環について正しいのはどれか。2つ選べ。

a 臍帯動脈は2本である
b 臍動脈は外腸骨動脈から分岐する
c 臍帯静脈の酸素濃度が臍帯動脈よりも高い
d 卵円孔を介して左心房から右心房へ血液が流れる
e 肺動脈からBotallo(ボタロ)動脈管を介して上行大動脈へ血流が流れる

正解 a, c

44. 正しいのはどれか

a 放射線被ばくにより胎児死亡をきたすことはない
b 放射線被ばくにより精神発達に影響を及ぼすことがある
c 児の将来の発癌をきたす被曝量について明確な基準がある
d 妊娠初期に放射線被ばくがあると必ず胎児奇形を引き起こす
e 妊娠中に一度CT検査を行うと被曝の許容量を越えてしまう

正解 b

45. 母体の生理的変化について正しいのはどれか

a 子宮膣部の色調の変化をきたす
b 妊娠線ができることはまれである
c 妊娠中の体重増加は5kgほどである
d 妊娠3か月の子宮の大きさは成人頭大である
e 妊娠初期に悪心・嘔吐をきたすことはまれである

正解 a

46. 母体の生理的変化について誤っているのはどれか

a Hb値は低下する
b 凝固能は亢進する
c 白血球数は増加する
d 循環血漿量は増加する
e 血小板数は著明に増加する

正解 e

47. 妊娠中の黄体ホルモンの上昇が関与していないのはどれか

a 血圧が軽度低下する
b 便秘症状がひどくなる
c 子宮筋の弛緩がおこりやすい
d 一過性に甲状腺機能が亢進する
e 尿路感染を引き起こしやすくなる

正解 d

48. 母体の検査値で増加するのはどれか

a BUN
b アルブミン
c コレステロール
d ヘマトクリット値
e 血清クレアチニン

正解 c

49. 妊婦健診で毎回行う必要がないのはどれか

a 血圧測定
b 胎児心拍確認
c 子宮底長測定
d 腹部超音波検査
e 尿蛋白定性検査

正解 d

50. Bishop(ビショップ)スコアの項目でないのはどれか

a 児頭の下降度
b 子宮頚管開大度
c 子宮頚管展退度
d 子宮頚管の硬度
e 子宮収縮の頻度

正解 e

51. Leopold(レオポルド)触診法第2段で触れるのはどれか

a 胎児の胎向
b 児頭下降度
c 子宮底の高さ
d 先進部の胎児部分
e 胎児下降部と骨盤腔との関係

正解 a

52. 母体死亡について正しいのはどれか

a 分娩前の死亡が大部分を占める
b 死亡の原因で多いのは感染症である
c 産科的塞栓症が重要な要因を占める
d 最近の母体死亡は年間500人ほどである
e 異所性妊娠(子宮外妊娠)で死亡することはない

正解 c

53. 正しいのはどれか。

a 分娩第1期は破水から陣痛発来までをいう。
b 分娩第2期は陣痛発来から児娩出までをいう。
c 分娩第3期は児娩出から胎盤娩出までをいう。
d 分娩第4期は分娩終了後から2日間をさす。
e 超音波検査所見を表したものをパルトグラムという。

正解  c

54. 分娩第3期はどれか

a 陣痛初来から子宮口全開大
b 子宮口全開大から児娩出
c 胎児の排臨から発露
d 児娩出から胎盤娩出
e 分娩終了後から2時間

正解 d

55. 分娩の3要素に含まれないのはどれか。2つ選べ。

a 胎盤
b 腹圧
c 乳房
d 軟産道
e 大腿骨

正解 c, e

56. 骨盤について正しいのはどれか。

a 骨盤腔で最も狭い部分が骨盤濶部である
b 骨盤分界線より上方の骨盤を小骨盤という
c 骨盤分界線で囲まれる面を骨盤入口部という
d 骨盤腔を形成する骨は仙骨と恥骨だけである
e 前後径で岬角中央と恥骨結合後面の最短距離を解剖学的真結合線という

正解 c

57. 産道について誤っているのはどれか

a 軟産道は、通過管、腟、外陰および会陰で構成される
b 初産婦では子宮膣部の短縮が子宮口の開大に先行する
c 子宮下部と子宮膣部で通過管を形成する
d 胎児誘導線は恥骨と仙骨の中間にある
e 生理的収縮輪は通過管の下部に生じる

正解 e

58. 異常な陣痛はどれか

a 子宮口開大2㎝で陣痛周期が10分
b 子宮口開大5㎝で陣痛周期が8分
c 子宮口開大5㎝で陣痛周期が3分
d 子宮口開大8㎝で陣痛周期が3分
e 分娩第2期で陣痛周期が2分

正解 b

59. 誤っているのはどれか

a 産瘤は第一頭位では児の左側に生じる
b 矢状縫合とは大泉門と小泉門を結ぶ縫合である
c 胎児付属物とは胎盤、卵膜、臍帯、羊水から構成される
d 産道を通過する際に骨重積が起こることを頭蓋の応形機能という
e 胎児の頭蓋は左右の前頭骨、頭頂骨と1つの後頭骨から構成される

正解 a

60. 分娩の進行に影響を与えないのはどれか。

a 胎位
b 胎勢
c 胎向
d 陣痛
e 子宮頸管熟化

正解 c

61. 第2回旋はどれか。

a 児頭が伸展する
b 児頭が前方に屈曲する
c 後方の肩甲が膣口から娩出する
d 肩甲の回旋によって顔面が側方を向く
e 児頭の矢状縫合が骨盤の横径から前後径に一致する

正解 e

62. 胎盤娩出について正しいのはどれか

a 胎盤が剥離すると性器出血がなくなる
b 胎盤が剥離すると子宮底が一時的に上昇する
c 胎盤娩出のために臍帯を強く牽引することが重要である
d 母体面から娩出する様式をSchultze(シュルツ)型という
e 恥骨結合上を圧迫すると臍帯が子宮内に戻る所見が胎盤の剥離徴候である

正解 b

63. 児頭がstation±0にある場合はどれか

a 浮動
b 固定
c 嵌入
d 排臨
e 発露

正解 c

64. 妊娠38週での胎児心拍モニタリングで異常所見はどれか

a 一過性頻脈の存在
b 変動一過性徐脈の存在
c 10分に1回の子宮収縮
d 胎児心拍数細変動の存在
e 胎児心拍数基線が135bpm

正解 b

65. Apgar(アプガ)スコアに含まれないのはどれか

a 呼吸
b 体温
c 心拍数
d 筋緊張
e 刺激に対する反応

正解 b

66. 新生児の異常な呼吸のサインでないのはどれか

a 呻吟
b 鼻翼呼吸
c 肋間の陥没
d 剣上突起下の陥没
e 胸壁と腹壁の動きが吸気時同時に上昇

正解 e

67. 新生児の検査として行われていないのはどれか

a 聴覚検査
b 視力検査
c 黄疸検査
d 体重測定
e フェニルケトン尿症検査

正解 b

68. 産褥について正しいのはどれか

a 後陣痛は初産婦に強い
b 初乳はIgGを多く含む
c 分娩後一過性に発熱を認める
d 子宮は2週間で妊娠前の状態に戻る
e 非授乳婦において授乳婦に比べて月経の発来が遅延する

正解 c

69. 妊娠高血圧症候群について正しいのはどれか。2つ選べ。

a 初産婦に多く認められる
b 妊娠20週未満で発症することが多い
c 子癇予防に硫酸マグネシウムを投与する
d 日本における発生頻度は全妊娠の30%である
e 治療として1日3g未満の厳格な塩分制限が必要である

正解 a, c

70. 胎児発育遅延について正しいのはどれか。2つ選べ。

a 分娩は必ず帝王切開で行う
b 均衡型は胎児原因であることが多い
c 不均衡型は胎児染色体異常で起こりやすい
d 治療として母体へのブドウ糖の投与を行う
e 児の神経発達異常や学習障害などを合併することがある

正解 b, e

71. 児の奇形を予防するために母体への投与が望ましいのはどれか。

a 鉄
b 葉酸
c ビタミンA
d ビタミンD
e カルシウム

正解 b

72. 母体合併症で児にも一過性に同様の症状を呈する可能性が少ないのはどれか。

a 重症筋無力症
b 甲状腺機能亢進症
c 慢性関節リウマチ
d SLE
e 特発性(免疫性)血小板減少性紫斑病

正解 c

73. 糖尿病合併妊娠の児の合併症として考えにくいのはどれか

a 奇形
b 巨大児
c 羊水過多
d 分娩外傷
e 新生児高血糖

正解 e

74. 流産について正しいのはどれか。2つ選べ。

a 初期流産の原因で最も多いのはウイルス感染である。
b 子宮頸管無力症は後期流産の原因となる
c 妊娠12週以降の流産が約80%を占める
d 流産率は10-15%程度である
e 流産を繰り返すことはない

正解 b, d

75. 早産の頻度はどれくらいか。

a 1%
b 5%
c 15%
d 50%
e 90%

正解 b

76. 早産について誤っているのはどれか。

a 早産は増加傾向にある
b 早産の原因として子宮内感染が多い
c 治療薬としてインドメサシンを用いる
d 補助診断として子宮頚管長の測定が有用である
e 副腎皮質ステロイドホルモンを投与することがある

正解 c

77. 子宮外妊娠の全妊娠に対する発生頻度はどれくらいか

a 0.01%
b 0.1%
c 1%
d 10%
e 25%

正解 c

78. 前置胎盤について正しいのはどれか

a 帝王切開の既往があると癒着胎盤をきたしやすい
b 激しい腹痛を伴う出血をきたす
c 年齢はリスク因子ではない
d 内診にて胎盤の確認をする
e CT検査が有用である

正解 a

79. 双胎妊娠について正しいのはどれか。2つ選べ。

a 本邦での発生頻度は30年前より増加している
b 双胎間輸血症候群では羊水量の差を認める
c 一卵性双胎は一絨毛膜性双胎となる
d 分娩様式は帝王切開術を選択する
e 単胎より新生児予後は良好である

正解 a, b

80. 羊水過少の原因はどれか。2つ選べ。

a 前期破水
b 母体糖尿病
c 胎児食道閉鎖
d 胎盤機能不全
e 胎児十二指腸閉鎖

正解 a, d

81. 羊水過多の原因はどれか。2つ選べ。

a 前期破水
b 母体糖尿病
c 胎児尿路閉鎖
d 胎盤機能不全
e 胎児食道閉鎖

正解 b, e

82. 肩甲難産をきたしやすいのはどれか。

a 母体糖尿病
b 胎児発育遅延
c 母体SLE合併
d 胎児ダウン症合併
e 母体卵巣腫瘍合併

正解 a

【婦人科】

83. 卵巣と子宮の間を結ぶ靭帯はどれか

a 卵巣提索
b 卵巣固有靭帯
c 円靭帯
d 基靭帯
e 仙骨子宮靭帯

正解 b

84. 子宮から直接出ている靭帯でないのはどれか

a 卵巣提索
b 卵巣固有靭帯
c 円靭帯
d 基靭帯
e 仙骨子宮靭帯

正解 a

85. 腟前庭の後側方に開口する分泌腺で開口部が炎症によって閉鎖されると膿瘍や嚢胞などの病変が形成されるのはどれか

a スキーン腺
b バルトリン腺
c 皮脂腺
d 汗腺
e グラーフ腺

正解 b

86. 成熟女性の腟の自浄作用を主に司っているのはどれか

a デーデルライン杆菌
b 大腸菌
c 乳酸菌
d カンジダ
e B群溶連菌

正解 a

87. 子宮筋腫の治療法として適切でないのはどれか

a 単純子宮全摘術
b 広汎性子宮摘出術
c 子宮筋腫核出術
d 子宮動脈塞栓術
e GnRHアゴニスト療法

正解 b

88. 子宮内膜症の際に上昇する腫瘍マーカーはどれか

a CA125
b CA19-9
c SCC
d CEA
e LDH

正解 b

89. 避妊法で最も避妊成績が良いのはどれか

a 腟外射精
b コンドーム
c 殺精子薬
d 経口避妊薬
e オギノ式

正解 d

90. 絨毛がんの治療に最もよく用いられるのはどれか

a メソトレキセート
b シスプラチン
c パクリタキセル
d ブレオマイシン
e マイトマイシンC

正解 a

91. 腹腔鏡手術について正しいのはどれか

a 通常1箇所だけ腹壁に切開を加えて手術を行う
b 手術合併症は開腹手術よりも少ない
c 子宮内膜症の治療には用いない
d 気腹を行うことがある
e 局所麻酔で行う

正解 d

92. 子宮頸がんの原因はどれか

a クラミジア
b トリコモナス
c パルボウイルス
d ヘルペスウイルス
e パピローマウイルス

正解 e

93. 更年期障害の原因となるホルモンの低下はどれか

a プロゲステロン
b アンドロゲン
c エストロゲン
d プロラクチン
e オキシトシン

正解 c

94. 子宮頸癌検診を行う場合、最初に行う検査はどれか

a コルポスコピー
b 狙い組織診
c 細胞診
d MRI
e CT

正解 c

95. 婦人科診察の姿勢はどれか

a 仰臥位
b 腹臥位
c 半座位
d 砕石位
e 立位

正解 d

96. 子宮体癌のリスクとなるホルモンはどれか

a エストロゲン
b プロゲステロン
c プロラクチン
d オキシトシン
e インスリン

正解 a

97. 直腸診が特に重要な診察となる疾患はどれか・

a 子宮頸癌
b 子宮内膜ポリープ
c 子宮筋腫
d 卵管炎
e ヘルペス外陰炎

正解 a

98. 子宮頸癌の診断にとくに有効な検査はどれか。

a 子宮卵管造影検査
b ヒステロスコープ
c コルポスコープ
d 膣分泌物培養検査
e 尿沈査

正解 c

99. 子宮頸癌で手術療法と同程度に有効な治療法はどれか。

a 化学療法(抗がん剤)
b エストロゲン補充療法
c 温熱療法
d 子宮動脈塞栓術
e 放射線療法

正解 e

100. 子宮体癌の治療法はどれか。

a MPA療法
b エストロゲン補充療法
c 免疫療法
d GnRHアゴニスト療法
e 低容量ピル

正解 a

101. 子宮筋腫について正しいのはどれか。

a 閉経後に大きくなる。
b 初経前に存在する。
c 40歳代での頻度は2%程度である。
d GnRHアゴニスト療法が有効である。
e 月経量が減少することが多い。

正解 d

102. 子宮内膜症の治療法はどれか

a 化学療法(抗がん剤)
b エストロゲン補充療法
c 温熱療法
d 子宮動脈塞栓術
e GnRHアゴニスト療法

正解 e

103. 閉経後女性について誤りはどれか

a 女性ホルモンが低値となる。
b ほてり・発汗などの症状が見られる。
c 性腺刺激ホルモンが低値となる。
d いらいらなどの症状が見られる。
e 萎縮性膣炎を呈する。

正解 c

104. 子宮内膜症について正しいのはどれか。

a 最近減少傾向にある。
b エストロゲン補充療法が有効である。
c 妊孕能には影響しない。
d 閉経後に頻度が増加する。
e 月経痛をきたすことが多い。

正解 e

105. 部分胞状奇胎の染色体数はどれか、

a 23本
b 45本
c 46本
d 47本
e 69本

正解 e

【性感染症】

106. 女性に最も多い性感染症はどれか。

a 梅毒
b 淋菌感染症
c 性器ヘルペス
d 性器クラミジア
e 尖圭コンジローマ

正解:d

107. HPV(ヒトパピローマウイルス)感染について正しいのはどれか。

a 産道感染を起こすことはない。
b 尖圭コンジローマは再発しやすい。
c ワクチン接種で尖圭コンジローマを予防できない。
d 子宮体癌(子宮内膜癌)の原因として重要である。
e 一般女性が生涯に感染する割合は10%程度である。

正解:b

108. PID(pelvic inflammatory diseases)の感染リスクを低下させるのはどれか。

a 膣炎
b 膣洗浄
c 子宮内避妊具の使用
d 複数の性的パートナー
e コンドームによる避妊

正解:e

109. 分娩時に帝王切開術を選択する感染症はどれか。

a 梅毒
b B型肝炎
c 性器ヘルペス
d 尖圭コンジローマ
e クラミジア感染症

正解:c

110. 妊婦のHIV感染について正しいのはどれか。

a 経膣分娩を選択する。
b 最近、減少傾向にある。
c 同性間感染が大部分である。
d 出生児に対する抗ウイルス薬投与を行う。
e 妊娠中は児への影響を考慮して抗ウイルス薬投与を中断する。

正解 d

111. クラミジア感染について誤っているのはどれか

a 不妊の原因となる
b 流早産の原因となる
c 肝周囲炎を引き起こすことがある
d 大部分が排尿時痛などの症状を起こす
e 妊婦健診において全例にスクリーニング検査を行う

正解 d

112. 性器ヘルペスについて正しいのはどれか

a ほとんど無症状である
b 細菌感染が原因である
c 最も頻度の多い性感染症である
d 分娩時に所見があれば帝王切開を行う
e 一度感染すると再び症状を起こすことはない

正解 d

113. 性感染症について正しいのはどれか。

a 外陰ヘルペスは無症状であることが多い。
b 性器クラミジアは排卵障害の原因となる。
c 女性で最も頻度が多いのは梅毒感染である。
d 女性は男性よりも骨盤腹膜炎を起こしにくい。
e 妊娠中でもHIV感染に対する抗ウイルス療法を行う。

正解  e

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